- 不動産投資
- 種類
不動産投資の種類まとめ―おすすめの投資方法は?各メリットを比較
2020/09/30 11:01公開
こんにちは。不動産競売物件情報サイト981.jpです。 一般市場に流通する前の掘り出し物件や、不動産投資に関するお役立ち情報を発信しています。
不動産投資には様々な種類があり、どの方法を選ぶかでメリット・デメリットは大きく異なります。 今回はそんな【不動産投資の種類】について詳しく解説します。
自分に合った投資方法を見つけることは、不動産投資成功への1番の近道です。
不動産投資初心者の方や自己資金が少ない方におすすめの投資方法もご紹介していますので、ぜひ参考にされてください。
不動産投資【基本の3形態】について解説
細かい種類について学ぶ前に、まずは基本となる3つの形態について見ていきましょう。
- 現物不動産投資
- 小口化不動産投資
- 証券化投資(不動産投資信託)
不動産投資は大まかに見て、上記3つの形態に分かれます。 それぞれの形態について簡単にご説明します。
1.現物不動産投資
現物不動産投資は、「不動産投資」と聞いてわたしたちが最もイメージしやすい方法です。 自分が所有する物件を貸し出し、家賃収入を得る投資方法のことで、いわゆるアパート経営・マンション経営がこれにあたります。
また家賃収入だけでなく、テナント料や地代を得るケースもあります。
2.小口化不動産投資
小口不動産投資は、複数人で資金を出し合って物件を共同所有する方法です。
1人では購入できない高額な不動産を経営するために使われます。
1人あたりの投資額が少ない分、リスクが分散されますが、その分リターンも少なくなるというのが特徴です。
3.証券化投資(不動産投資信託)
証券化投資は、投資家から資金を調達して不動産物件を購入し、経営で得た収益を配当金として投資家に分配する方法です。
資金が少なくても気軽にできる不動産投資としてREIT(リート)が有名ですが、これは不動産投資信託(Real Estate Invesment Trust)の頭文字をとった名称です。 投資家はこのREITと呼ばれる金融資産を購入し、それに応じて利益の一部が配当されるという仕組みになっています。
1口1万円程度で購入することができるので、投資先を複数に分けてリスクヘッジできるというメリットがあります。
現物不動産のおすすめ投資方法
上記3形態(現物不動産投資・小口化不動産投資・証券化投資)の中でも、とくに現物不動産投資は種類が非常に豊富です。
そんな現物不動産投資の各特徴を種類別にまとめてみました。
メリット・デメリットも併せてご覧ください。
1.区分投資の特徴とメリット・デメリット
区分投資とは、アパート・マンションを部屋単位で保有し、家賃収入を得る不動産投資のことです。 比較的低リスクなので、初心者の方にもおすすめの方法です。
区分投資のメリット
- ☑一室からでも投資が可能
- ☑経営に慣れてから保有数を増やすことも
- ☑場所を分散して物件保有することでリスクヘッジに
区分投資のデメリット
- ☑退室・空室により家賃収入がゼロになることも
- ☑自分の権限だけではリフォーム・建替えを行えない
- ☑修繕積立金を月々支払わなければならない
2.一棟投資の特徴とメリット・デメリット
一棟投資とは、アパートやマンションを一棟まとめて所有する不動産投資のことです。
区分投資のように部屋単位での投資ではないので、ある程度の知識・経験が求められますが、その分リターンも大きい投資方法です。
一棟投資のメリット
- ☑利回りが高い
- ☑空室リスクが分散される
- ☑自分の権限でリフォーム・建替えが行える
一棟投資のデメリット
- ☑多額な資金が必要
- ☑災害(地震・台風・火災)によるダメージが大きい
3.戸建て投資の特徴とメリット・デメリット
戸建て投資とは、一軒家を購入し、貸家として入居者から家賃収入を得る不動産投資のことです。
戸建て投資のメリット
- ☑アパート・マンションよりも長く住んでもらえる
- ☑土地と建物の両方を所有するので資産価値を維持しやすい
戸建て投資のデメリット
- ☑リフォームにコストがかかる
- ☑条件によっては空室期間が長くなることも
- ☑アパート・マンションに比べて入居者を探すのが大変
- ☑固定資産税がかかる
4.借地権投資の特徴とメリット・デメリット
借地権投資とは、土地の所有者と借地契約を結び、その借地に建てた物件で家賃収入を得る不動産投資のことです。
借地権投資のメリット
- ☑アパート・マンションよりも長く住んでもらえる
- ☑土地を購入するより資金を抑えられる
- ☑固定資産税がかからない
借地権投資のデメリット
- ☑地代・更新料の支払いがある
- ☑建替え・売却に土地保有者の承諾が必要
- ☑金融機関からの融資が下りづらい
この借地権投資を土地の貸主側から見たのが【底地投資】で、これも現物不動産投資の一種にあたります。
現物不動産投資、その他の投資方法
コインパーキングや駐車場、トランクルーム経営に加え、近年需要が高まっているシェアハウスや民泊等も現物不動産投資にあたります。
特に、シェアハウスは収益性が高く、今後さらに需要が伸びると予想される注目の不動産投資です。
小口化不動産投資の特徴とメリット・デメリット
小口化不動産投資は冒頭でもご説明しました通り、複数人で資金を出し合って物件を共同所有する方法です。 リスクを分散できるので、初心者にもおすすめです。
小口化不動産投資のメリット
- ☑一人では購入できない億単位の不動産を所有できる
- ☑少額からはじめられる
- ☑運営会社に管理を任せられる
小口化不動産投資のデメリット
- ☑利回りが低い
- ☑新しい投資方法なので、まだ選択肢が少ない
- ☑物件を担保にできないので、融資を受けられない
証券化投資(不動産投資信託)
証券化投資は、投資家から資金を調達して不動産物件を購入し、経営で得た収益を配当金として投資家に分配する方法です。 小口化不動産投資と同様、リスクを分散したい投資家におすすめです。
証券化投資のメリット
- ☑少額からはじめられる(10万円以下でも可能)
- ☑証券市場内での売買が可能
- ☑運営会社に管理を任せられる
証券化投資のデメリット
- ☑不況や社会情勢により価格が暴落することも
- ☑物件を担保にできないので、融資を受けられない
自分に合った投資方法を選ぶためには―
不動産投資にはたくさんの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあることがわかりました。
不動産投資初心者の方は、集合住宅の一室からはじめられる区分投資 自己資金を多く用意できる方は、利回りの高い一棟投資
など、自己資金額や不動産管理経験によっておすすめの投資方法は異なります。
また、区分投資・一棟投資という枠組みの中でも、新築を建てるか中古物件を購入するかで、必要資金や得られるリターンに差が出ます。
小口化不動産投資や証券化投資は、少額からでも投資がはじめられるのが最大の特徴ですが、物件を担保に入れられないため、金融機関からの融資が受けられないという点に要注意です。
投資方法を決める上で重要なのは、余裕を持った資金計画と、入念なシミュレーションです。 大きなリターンか、それともリスク分散か―。 「自分が何を求めて投資を行うのか」を明確にした上で、投資方法を吟味・検討しましょう。
下記記事では、不動産投資を含めた100万円からはじめられる資産運用について、詳しく解説しています。 少額での資産運用に興味のある方はこちらも併せてチェックしてください。
不動産投資の種類とおすすめの投資方法|まとめ
今回は、不動産投資の種類について解説しました。 不動産投資は、【現物不動産投資・小口化不動産投資・証券化投資】の3形態に分けられ、中でも現物不動産投資は細分化すると10種類近くにも上ります。
どの投資方法を選ぶかで、生じるメリット・デメリットは変わります。
今回の記事を参考に、自分のスタイルに合った投資方法を見つけてくださいね。
981.jpでは不動産投資に関するあらゆるお役立ち情報をお届けしています。 不動産投資を行う上で欠かせない情報収集については下記記事で詳しくご説明しています。 こちらもぜひ参考にされてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。